@ 選んだキーワード
私は今回のうつ病のビデオを見て、キーワードを「うつ病」と「過重労働」という2つのキーワードを選択させてもらった。現代の社会で長時間のパソコンの過重労働により、家に帰っても仕事をしないといけないという不安の日々の継続で圧迫感を感じ、何もする気が起こらなくなってしまうことをビデオを見て知ったため、それらの関連性についてもっと詳しく理解したいたいと思い、これらの2つのキーワードを選んだ。
Aはじめに
4月10日に供覧した「心のうつ病」のビデオと、4月19日の「アスベストの健康被害の深刻」のうち私の印象に強く残った「うつ病」のビデオを今回のレポートの題材に扱おうと考えたので、ここではこれまでのうつ病とビデオでの要点について詳しく述べていきたいと思われる。まずうつ病がどんなもので、またどんなことが原因でこのようなことになるのかを説明していきたいと思われる。まずうつ病とは心の病気というものであり、これが発症すると抑うつ気分(気がめいる、楽しくない.)、意欲の低下(無気力、おっくう)、考えが浮かばない、各種の身体症状などが起こる。では、このうつ病はどうして起こってしまうのでしょうか?この原因をビデオテープと私が選んだキーワードを使って説明していきたいと思われる.。現代の日本で生活習慣病の三大死因として有名である脳血管疾患や虚血性心疾患の危険因子は高コレステロールの摂取異常、高血圧、喫煙、糖尿病、高脂血症などがあり、内臓脂肪の蓄積がある場合はその改善が重要であると考えられている。これらは主に生活習慣に関わる要因であり、事業者責任が問われるのは異常な出来事や短期間に急激な血圧上昇を招くような業務だけと考えられていた。
しかし、近年の疫学的な研究成果は、睡眠時間が長期間にわたり、5時間以下である場合には脳、心疾患の発生率が高くなる事を示唆してきた.不慣れな労働により長時間労働となるので、@「睡眠時間が不足し、疲労の蓄積が生ずる。」A「生活時間の中での休憩、休息や余暇活動の時間が省かれる」B「長時間のストレスがかかることで就労態様による負担要因に対する暴露時間が長くなる.」C「長時間に及ぶ労働で、疲労し低下した心理、生理機能を鼓舞して職務上求められる一定のパフォーマンスを維持する必要が生じ、これが直接的な要因となる.」というようなことが起こる。この疲労の蓄積と疾患との関係について厚労省の専門検討会は1日の睡眠時間が5ないし6時間未満の場合、心、脳血管疾患の発症が有意に増加すると言う事に着目し始めた.。睡眠時間の低下により、死亡率のオッズ比が上昇するということが分かってきた。1日6ないし5時間の睡眠時間はそれぞれ当日の残業時間4ないし5時間に相応し、周5勤務の場合、それは月80または100時間の残業となる。時間外労働と脳・心疾患の発生との関係は発症前1ヶ月間に100時間、または発症前2〜6ヶ月間にわたって1ヶ月あたり80時間を越えるという判断を示し、業務の過重性を評価する上で具体的に検討されるようになっていった。うつ病の原因は睡眠不足によるものとホルモンバランスの乱れによって生じる.ホルモンのバランスの崩れの原因は長時間続くストレスから起こる.そもそもストレスは人生に備わっている重要なもので、努力する過程において環境に適応するために必要不可欠なものである。けれど、これがあまりにも続きすぎると脳の下垂体から副腎皮質刺激ホルモンがでて、これが副腎皮質からのコルチゾ−ルの分泌を促していき、そうすると血圧上昇し、交感神経が働きます.。このような機能が長時間続くと、刺激されすぎて動脈硬化症、高血圧症などの病気につながっていきます。このような病気にかかる患者はうつ病になっているというのは過言ではない。しかも心の問題を抱えている年代が30代の中年層である。これはおそらく、バブル崩壊後の経済化沈下でリストラや残された労働者各員の仕事量の増加、先々に対する心理的不安などから生じたものと考えられる。
B 選んだ論文の内容の概略
私は上記の2つのキーワードを踏まえて選んだ論文は、産業医科大学産業生態科学研究所の教授である堀江正知による「過重労働対策の課題と方向」と三菱東京UFJ 銀行健康センター副所長である大野明彦による「過重労働(1)」という2つの論文である。まず前者のものは業務の頻度、労働時間数の増加により、精神的疾患であるうつ病が引き起こされるという事をのべており、後者のものは脳血管障害や虚血性心疾患などによって死亡した場合の“過労死”の背景と知識について述べていた。この2つの論文で共通していたことが医師によるうつ病対策で面接をして労働者のストレスを調べていくということである。はじめに医師の面接前までに事業者から労働時間の情報を入手し、仕事の加重性やストレスの自覚についての調査、などの結果をそろえること。長時間労働による脳・心臓疾患やメンタル不全、それらに基づく過労死やリスクを予防的に低減させるために、その労働者に対して保護指導し、事業者へ意見を具申することである。面接指導することで労働者のリスクを予防的に低減させていくことができるであろうと思われる。
C 選んだ論文の内容と、ビデオの内容から、自分自身で考えたこと、将来医師になる目で考えた考察
私にとって印象に残ったことは、不慣れな労働によってリラックス時間がなくなって業務、職場環境、人間関係の充実感薄くなっていき、一人で問題を抱え疲れが溜まってうつ病になるということが本当につらいことだなと思いました。このような精神的な病の拡大や悪化を阻止することができるのが医師であるなあと思いました。医師面接の指導を衛星委員会で密議していき、各委員会が職場に持ち帰って、実効ある過重労働対策を検討することが望ましいと思われる。労働者の心の健康の保持増進のための指針に基づくラインによるケアをもっと 実施していけば、うつ病に悩んだあげく自殺していく人の数を減少していくことができると思われる。だからストレスで苦しんでいる人の心をもっと把握するために医師指導が必要不可欠となってくる。
D 終わりに
今回のレポートで精神的な病のときの病態や原因を初めて認識することが出来たので良かったとおもわれる。けれどもまだまだ知識不足な所もあるので、この病気に対する適切な対応と把握をもっと深めていきたいのでもっと勉学に励み、医師になった時には心のケアが出来る良い医師になれるように頑張りたいと思われる。この思いが医師になるものが心に留めておくべきと述べて終わりにしたい。
参考資料
NHKスペシャル「うつ病」
上述2つの論文